スポーツ愛好家からトップアスリートが通うハイブリッド治療院

膝の痛みと股関節の痛みと腰痛の3つを仙骨と体幹の連動性アップで一度に軽減した症例

 
膝の痛みと股関節の痛みと腰痛の3つを仙骨と体幹の連動性アップで一度に軽減した症例
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フィジカルコーディネートセンター
スポーツ愛好家からトップアスリートが通うハイブリッドスポーツ治療院。 メディカルマッサージやメディカルストレッチ、カイロを主体とした整体や鍼灸、ヨガ・ピラティスを取り入れたインナーマッスルを鍛えるメディカルエクササイズ、トレーニング効果を高めるプロテインやサプリメントなど、多角的にヘルスケアを総合サポート! 体を通して、日常生活や趣味活動、スポーツに至るまでの人生の楽しみを再構築する総合メディカルデパートです。
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バリバリのキャリアウーマンの方です。

 

全国を飛び回ってお仕事をされていて、いつも体を酷使しているようです。

 

忙しさのあまり、自分の体はいつも置き去りにしてしまって、気づいた時には悲鳴を上げている状態を繰り返しているそうで、治療のために来院できる頻度もそう多くないため、1回の治療で最大限の効果を出して早急に治癒過程へと導けるようにする事が急務です。

 

問診

年齢・性別

50歳代 女性

運動習慣

なし

普段から気をつけている事

なし

ケガ・病気歴

なし

経過

2017年10月より、腰と股関節と膝関節が痛くなってきた。

我慢しながら騙し騙しやっていたが、さすがに辛くなってきた。

本当に辛い時は、痛み止めを飲んで過ごしている。

全国で講演を行なっていて、ずっと立ち仕事かずっと座り仕事。

主訴・ご希望

  • 両膝が痛い(左>右)
  • 両股関節が痛い(左>右)
  • 腰が痛い

 

身体状況

 

膝にしても股関節にしても腰にしても、体重を支える関節なので、体重を支えたどの時に負担が多くなっているのか、また、それぞれの相互の関係性について診察していきます。

 

膝の診察

 

立った状態での膝の屈伸を中心とした動きを診察していきます。

 

膝の運動診察

 

膝は前後の動きが主なのにも関わらず、関節面が平面のため、捻れながら動く事がわずかながら可能です。

 

しかし、捻れながら動く量が多くなってくると膝に障害を起こしやすくなってしまいます。

 

関節面は比較的平面だからです。

 

この方の場合は、症状の強い左の膝が外側に捻れていて、重心が左に偏っている事が膝の負担を増やしている原因でした。

 

また、膝が過剰に伸びすぎていて、膝の骨や靭帯で体を支えてしまうために、普段から膝に負担がかかりやすい状態になっていました。

 

 

診察結果

左膝が外にねじれた状態で曲げ伸ばしをしている事が原因で、膝に負担がかかっている事がわかりました。

 

また、普段、何気なく立っている姿勢の時に、膝が伸びすぎている事も日常から膝に負担をかけている要因になっている事が診察からわかりました。

 

股関節の診察

 

膝と同様、股関節も両方に痛みを抱えていましたが、左側の方が症状が強い状態でした。

 

股関節の動きは、主に骨盤(腸骨・坐骨・恥骨)・仙骨・尾骨・大腿骨より成り立っているので、それぞれについて見ていきます。

 

骨盤

 

男性の骨盤

女性の骨盤

 

男性の骨盤(左)に比べて、女性の骨盤(右)は、妊娠や出産をするための形状になっており、骨盤の形・大きさ・仙骨の形や傾きも含めて全体的に違いがある事がわかりますね。

 

女性の骨盤は男性の骨盤に比べ、全体的に大きく、骨や靭帯で体を支えやすい特徴があります。

そのため、骨盤周りの障害を起こしやすく、しっかりとした筋肉量と関節運動が獲得できる事がとても大切になります。

 

この方も骨盤がかなり広い方で、内蔵型の体質という事もあり(体質分類の記事はこちら)筋肉量が低い分、骨や靭帯で体を支えているため、関節に負担がかかりやすい状態でした。

 

特に左側の骨盤は、左足に体重をかけていくと骨盤が外に開いてしまう状態でした。

 

骨盤のアウトフレア

 

体重をかけた時には、骨盤は内側に動いて来なければ安定ぜず、歩いて前に進む力も弱くなってしまいます。

 

骨盤

 

体重をかけた時に骨盤を内側にキープして股関節の安定性を確保する筋肉は、腰・骨盤・股関節のインナーマッスルである、腸腰筋が重要です。

 

腸腰筋

 

腸腰筋は、大腰筋(青マルで囲った筋肉)と腸骨筋(黄色マルで囲った筋肉)を合わせた名前です。

 

このうちの、黄色で囲った腸骨筋が骨盤の内側から股関節についており、骨盤を内側に保って股関節の安定性と歩く時の推進力として働く筋肉になります。

 

当然、骨盤が外に行ってしまう場合は、この腸骨筋が効いてないので、骨盤も股関節も安定しにくいですね。

 

左膝関節と左股関節に関係する事

 

左膝も左股関節も外に捻れてしまう事が症状の原因となっていましたが、これを担い、助長する筋肉と靭帯があります。

 

それは、大腿筋膜張筋と腸脛靭帯です。

 

大腿筋膜張筋

 

この筋肉達は、体が内側でキープ出来なくなった時に外側でハンモック状に張って体を支える機能を有しています。

 

つまり、この筋肉と靭帯が活躍している時は筋肉の働きが少なくなっており、『靭帯に寄りかかって体を支えている』事になるんですね。

 

なので、なるべく大腿筋膜張筋と腸脛靭帯は使わずに、筋肉で体を内側に保って姿勢を保ったり、運動する必要があります。

 

仙骨

 

次に、仙骨に目を向けてみましょう。

 

女性の骨盤を上からみる

 

仙骨は、左右の骨盤に挟まれていて、仙骨単独ではなく、骨盤と連動して動きます。

 

仙骨の動きは前後の動きになりますが、仙骨の前後の動きと膝の前後の動きは連動しています。

 

仙骨が動きの起点となり、踏み込んで行く先で膝の前後で受け止めています。

 

仙骨仙骨のうなづき運動

仙骨の起き上がり運動

 

つまり、良くも悪くも仙骨の動きは膝の動きに、膝の動きは仙骨の動きに影響を与えるという事になります。

 

この方の場合は、左の骨盤が外に開いていて、骨盤が仙骨の上に乗り上げてきているため、仙骨が前に倒れてしまっています。

 

骨盤のアウトフレアとニューテーション

仙骨仙骨のうなづき運動

 

仙骨が前に倒れる時は、骨盤底の筋肉も股関節の筋肉も働きにくい状態になります。

 

そうなると、骨盤と股関節を筋肉で支える事が出来なくなり、骨や靭帯で安定させようとしてしまうため、体に支障が出やすくなってしまいます。

 

診察結果

インナーマッスルである腸骨筋の働きにくさが主な原因となり、その分を大腿筋膜張筋と腸脛靭帯の過剰な活動によって補っているため、膝も骨盤も外側に捻れてしまい、関節の負担増加および安定性の低下になっている事が診察からわかりました。

 

また、骨盤が外に捻れてしまってる事が仙骨の前後運動の制限となっており、前後運動として連動している膝の動きにくさにも繋がっている事が症状を定型化しやすく、治りにくい状況になっている事が診察からわかりました。

 

体幹との連動性を診察

 

下半身の骨盤・仙骨・膝の関連性を見ていきましたので、次は上半身との関連性を見ていきましょう。

 

骨盤と体幹が捻れる時は、相対的に捻れる事が理想です。

 

上体が右へ捻られれば、骨盤は左に捻れ、
骨盤が右に捻られれば、状態が左に捻れる。

といったように、相互でバランスを取りながら動いています。

 

バランスの釣り合い

 

しかし、体幹の活動が低いと、上体と骨盤の捻れが一緒の方向になってしまう事がよくあります。

 

骨盤と体幹の回旋代償

 

近い関節同士の捻れが一緒の方向になってしまうと、その分大きくどこかで反対に捻らないといけなくなるため、その部分に障害が出やすくなってしまいます。

 

この方の場合は、左膝と左骨盤だけでなく、体幹の左へのねじれも強い状態でした。

 

診察結果

左膝・左骨盤・体幹の左への捻れは、背骨から股関節につくインナーマッスルの活動の低さによって捻れてしまっているだけでなく、左体幹のそのものの活動の低さもあり、腰・股関節・膝関節に負担がかかっていた事が診察からわかりました。

 

本日の治療目標

 

この方の治療は以下の3つの理由から、本来であれば長期的なケアが必用で、長い目で治して行く必要があります。

  • 元々の体質や体のクセ
  • いつも体を無視して酷使しているエピソード
  • 長期間、無理をしながら今回の障害に至っている経過

 

しかし、かなり多忙な生活を送っているので、なかなか治療に割く時間がありません。

 

そこで、本日は各関節の負担になっている相互に関連した原因に対して治療して痛みを軽減すると共に、いつも無視していた体に少しでも向き合う時間を作り、数分だけで効果的にセルフケアができる方法までをご案内して、可能な時に実践していただけるようご提案させて頂くのが本日の治療目標です。

 

治療方法・自主練習

 

骨盤と膝が外側に捻れてしまう原因は、腸腰筋を主としたインナーマッスルの活動の低下と、大腿筋膜張筋と腸脛靭帯の過活動が原因でした。

 

実は、このインナーマッスルである腸腰筋とアウターマッスルである大腿筋膜張筋は、天秤の関係性です。

 

インナーマッスルとアウターマッスルの関係性

 

インナーマッスルが入りにくい時はアウターマッスルが過剰に頑張り、
インナーマッスルが入っている時はアウターマッスルがリラックス出来る

 

という関係性にあるため、主な治療方針は

① 大腿筋膜張筋をリラックスさせる
② 腸腰筋の活動を上げる

の2通りありますが、大腿筋膜張筋の過活動はインナーマッスルの腸腰筋の弱さの結果ですので、インナーマッスルの活動を上げれば、同時に大腿筋膜張筋もリラックスモードになりやすいという事になります。

 

そのため、今回は、マッサージなどで筋肉を緩めるのではなく、使えていない筋肉の活動を上げる事で、結果的に過剰に働いている大腿筋膜張筋をリラックスさせていきます。

 

特にこの方の場合は、体質的にも内蔵型なので(体質分類の記事はこちら)、筋肉量が少ないタイプになります。

 

筋肉量が少ないのがそもそものお身体のベースなので、リラックスさせる方向に治療プランを立てるのではなく、ご自身の力で、ご自身の筋肉でしっかりと体をコントロール出来るように治療プランを立てる方が最善です。

 

腸腰筋の活性化

 

腸腰筋が活動すると、骨盤は内側に閉まってきますので、この関節運動が適切に起きているか?が治療指針となります。

 

骨盤のインフレア

 

腸腰筋が効きにくい場合、骨盤と膝は外に向いてしまうので、外に捻られている膝を内側にコントロール出来るようになる事も、結果として腸腰筋の活動アップに関わります。

 

今回は、鍼を使用して膝の捻れを軽減する事で、腸腰筋に自然に力が入って骨盤が内側にキープされやすい状況を作ります。

 

特に多忙なこの方の場合は、少しでも長く持続的な治療効果を与えたいので、刺すタイプの鍼ではなく、貼るタイプの鍼で、数日間貼りっぱなしでも大丈夫な物を使用します。

 

呼吸鍼で、インナーマッスルと体幹機能と重心移動を一気に改善

 

これで膝と骨盤の捻れを持続的に減少させ、日常生活でも勝手にインナーマッスルである腸腰筋に力が入りやすい状況を作り出し、結果として大腿筋膜張筋や腸脛靭帯がリラックスできて、ご自身の力で股関節と膝がコントロール出来るように促していきます。

 

仙骨と体幹の活動アップ

 

先ほどは、鍼で膝と骨盤の連動性を向上したので、今度は膝と仙骨と体幹の連動性を向上を図っていき、体重移動や屈伸運動をした時にでも『膝ー骨盤ー仙骨ー体幹』が連動出来るように治療していきます。

 

体重移動や脚の曲げ伸ばしをした時には関節の角度が変わるため、働く筋肉も変わりますし、より強い筋肉の活動と関節運動が要求されます。

 

そのため、膝と骨盤の関係性だけでなく、仙骨や体幹も含めた全身が連動できるようにしなければ根本的な改善には繋がりません。

 

この方の場合は、仙骨が前に倒れている事で骨盤底や股関節の筋肉の活動低下と膝との連動性の低下が見られていました。

 

骨盤のアウトフレアとニューテーション

仙骨仙骨のうなづき運動

 

仙骨が前に倒れている要因の一つとして骨盤の外への開きが挙げられていましたが、こちらは先ほどの治療で解消されていますので、今回は活動の低い骨盤底や股関節の筋肉を使って仙骨をしっかりと起き上がらせる治療をしていきます。

 

仙骨の起き上がり運動

 

仙骨の起き上がりに必用な要素は、

① 腸骨筋の活動アップ
②骨盤底の活動アップ
③呼吸運動時の連動性アップ
④股関節(梨状筋)の筋肉の活動アップ
⑤膝の前後運動との連動性アップ

になりますので、それぞれが一気に改善できるよう治療を行なっていきます。

 

呼吸運動を用いた骨盤底と体幹の活動アップ

 

仙骨の起き上がり運動で一番大切な筋肉は、骨盤底の活動と股関節の筋肉である梨状筋の活動です。

 

骨盤底は横隔膜と連動するので、呼吸運動を強調しながら仙骨の起き上がりを手でもアシストし、仙骨が起き上がってくるサポートをします。

 

横隔膜と骨盤底による腹腔の安定性

 

呼吸は体の中では一番小さい筋肉の活動で、一日に15000回〜20000回行うので、呼吸運動が正常化できれば、呼吸1回1回が筋トレになるので、非常に有効な手法です。

 

また、後ほど挙げる重心移動や脚の屈伸運動の時にも持続的に効かせる必要があるので、入念に行なっていきます。

 

呼吸運動と体幹機能とを合わせて行う場合は、体幹の筋肉が肋骨から骨盤に着くので、息を吐いて肋骨から骨盤までがフラットになり、凸凹が無い状態を作り出してから、その状態をキープして腹式呼吸をする事が非常に有効です。

 

体幹の活動がしっかりと効いた状態で呼吸ができれば、横隔膜の下方向の力がどこにも逃げる事なく骨盤底に届き、骨盤底はそれを受け止める形で活動します。

 

この方の場合は左の体幹の効きが悪いので、呼吸運動を使いながら仙骨と体幹の活動を高めた状態で、以下のトレーニングを行い、治療していきます。

 

重心移動と脚の屈伸運動

 

呼吸運動をしっかりと効かせて体幹と仙骨の起き上がりを作った状態で、重心移動をしても仙骨がキープできるようトレーニングしていきます。

 

重心移動した時の仙骨の起き上がりを維持し、股関節の安定性を確保する筋肉は梨状筋になります。

 

梨状筋

 

梨状筋の活動のおかげで重心移動をしても仙骨が起き上がった状態をキープでき、『膝ー骨盤ー仙骨ー体幹』の安定性と連動性が図れるようになります。

 

さらに、その状態で脚の屈伸運動をしても、ご自身の筋肉で体がコントロールできるようにして体に定着させていきます。

 

治療結果

 

治療前の痛みを『10』とすると、『4』にまで痛みが減少しました。

 

膝ー骨盤ー仙骨ー体幹の連動性も向上し、スムーズな重心移動と関節運動が出来るようになりました。

 

しかしながら、元々の体質としての筋肉量の低さは否めません。

 

継続して筋肉のトレーニングを行なって少しでも強固に体に定着させたいのですが、筋肉量の低さが基盤にあるので、1回の治療だけでは定着しにくい事が予想されます。

 

そのため、自主練習として今回の治療内容を簡単にセルフケアとして行なって頂きながら、今まで無視してきた・無理してきた体に少しでも向き合う時間を定期的に作りながら体のケアを継続していきましょう。

 

最後に

 

全国を飛び回っていらっしゃるので、次回の来院は少々先になりますが、今回の来院をきっかけに、慢性的に抱えていた体の不調が少しでも改善の方向に進むととても嬉しく思います。

 

また、いつも無茶していた体の声に耳を傾けられる習慣が作れ、無理しすぎる前にセーブしながら生活できたらとても良いなと思いますが、、、やはりそうも行かない時も多いかと思います。

 

そんな時は今回の治療を簡単にセルフケアとして行なって頂きながら、状態が悪化しないようにキープして行ければベターかと思います。

 

ケアの方法がわからなくなったり、お身体が辛くなった時は出来る範囲でサポートさせて頂きますので、遠方にいらっしゃる場合でもお気軽にご連絡くださいね!

 

 

また次回もよろしくお願い致します。

 

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